池田慎司先生公開レッスン受講

10月29日に、福岡で活躍されるギタリスト池田慎司先生の公開レッスンを受講しました。岩崎慎一先生の主催で、高橋通康さんにご紹介いただきました。ありがとうございました。

私は Francis Kleynjans の CINQ NOCTURNES(5つのノクターン)より Nocturne No.1で受講しました。最近あまり弾ける曲がなかったので、マイナーな曲で池田先生も知らない曲となってしまい、少しもったいないことをしました。でも、知らない曲に対して、その場で楽譜から音楽を作られていく様を見ることができたのは、ある意味では逆においしい(?)体験でした。


以下、レッスンを受けて学んだ内容です。
・弾けば弾くほど怖くなる、緊張するという悩みに対して。大きな流れの中で、時間に乗っていく。自分が音楽を始めるのではなく、遠くで流れている音楽に自分が乗っかる感覚を試してみる。

・フレーズを分け、責任も分割する。長いフレーズをすべて同じ密度、同じ重要さで弾くのは緊張の原因となり、難易度も高くなる。最初に強調すれば、あとは流して自由に歌う、くらいで構わない。

・ゆっくり演奏する練習をする。この時、単にゆっくり弾くのではなく、ゆっくり弾くときにも音楽を成立させること。例えば、ビラロボスのエチュード1番だって、ゆっくり弾いても曲として聞かせることができる。ゆっくりでもギアを常にかけておくイメージ。

・普段と違う音を出す練習をする。しかし、五里霧中にならないよう、「今自分は音探しをしている」と言うことを忘れず頭の中に残しておくこと。

・演奏を固定化させないために、自由に弾けるようにする。すると、演奏本番でも思ったことに対応できるようになる。例えば、リズムを変える、店舗を変える、拍を変える、とか。

・メトロをつけて、インテンポの状態でルバートの練習をする。ゆっくりしたいところは、その前の箇所を速く演奏することで、ゆっくり歌う時間を作る。
  ⇒ピアソラのアディオス・ノニーノで実演がありました。自由にテンポを揺らして無茶苦茶に(失礼)自由に弾いているように見えるのに、メトロにはなぜかしっかり乗ってくる、という、なんかマジックを見ているような狐につままれているような・・?衝撃でした。

・その人の音や表現に合った(=しっくりくる)テンポというものがあると思う。少し早くや遅くなどを試し、自分にしっくりくるテンポを探してみては。

・リタルダンドとラレンタンドの違い。リタルダンドは、自然と、あるがままにゆっくりとなる。ものが重力のせいで自然と落ちるようなイメージ。大して、ラレンタンドは、意識的に落とす。イタリアでは、道路のカーブで速度落とせの看板には「ラレンターレ!」と書いてあるらしい。

・rit.やral.で、人に違和感を感じさせない節度はどうすれば身につく?
⇒わざと平坦な(テンポや強弱をつけない)演奏をする。あとは、例えば重奏やアンサンブルをたくさんやるといい。


正直、自分のレッスンよりも、他の方のレッスンを聞いている方が勉強になりました・・汗。知っている曲ばかりだったというのもあるかもしれませんが。

マジックを見るときは、「タネがわからないから面白い、タネを聞くな」というのが一つの暗黙の了解ではあります。しかし本当に優れたマジシャンだと、タネがわかってなお、むしろタネがわかっているからこそ、もっとテクニックに酔いしれる場合もあります。音楽も、共通するものがあるように感じました。なぜこの人の演奏は胸を打つのか、素晴らしいのか、と考えたとき、そこにある謎をもっと知りたい、と思いました。

大切なのは聴き手になにを伝えるか

日本を代表するピアニストであった中村紘子さんが、7月に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
8月には、テレビ朝日の「題名のない音楽会」で、中村さんの追悼特集が組まれていました。その最後で、中村さんによる名言として紹介されてた言葉を引用いたします。

《上手い人は山ほどいる。大切なのは聴き手になにを伝えるか。》

核心をついた言葉だな、と思います。演奏とは、必ずしも伝えることがないと成立しないわけではありません。音符を並べるだけでも成立します。しかし、私は、何かを伝えられる演奏を目指したい、と思います。

バーで演奏してきました。

先日、友人にクラシックギターBarに誘われましたので、行ってきました。顔見知りの後輩ギタリストたちの演奏も楽しめましたし、私も演奏させてもらい充実した時間を過ごすことができました。

他の方の演奏は刺激になりますし、自分の立ち位置や方向性を確認するのにいい機会になります。今回も、他の方の演奏が楽しかったのと同時に、自分のやりたいことに自信を深めることができました。

で、もう一つの収穫がありまして。訪れたBarが面白いところで、「日替わりマスター制」と言うのを取り入れていました。決まった研修(説教バーと呼ばれるそうです笑)を受講すれば、シフト空きのある日に誰でもマスターになることができ、自分色のBarを開くことができる、というものです。

今回は、その中の企画の一つで「クラシックギターBar」が企画されたということでした。他にはみんなで脱出ゲームをしたりボードゲームをしたり、浴衣を着て集まったりと色々なコンセプトのBarとして開かれているようです。

私もいつの日か、ギターを聞きながら/弾きながら、まったりコーヒーとお酒を楽しめる店を開きたいなぁ、なんて夢を持っています。ので、このお店はすごく楽しそうにうつりました。何か機会があれば、私も使わせてもらおうかな。と思ったりします。

備忘:演奏曲
・サウダージ第三番(ディアンス)
・Summer(久石譲、田嶌道生編)
・Simple Song(佐藤弘和)
もっと弾きたかったけど、別件もありあまり長いできなかったのが残念でした・・。

第41回ギター音楽大賞

本日7/3、門真市ルミエールホールにて第41回ギター音楽大賞が開かれました。私はリベラル部門一般の部にエントリーし、奨励賞をいただくことができました。

リベラル部門と言うことで、課題曲の課される大賞部門とは異なり自己申請の曲を演奏します。私は、Roland Dyens作曲の「カプリコーンの夢」を演奏してきました。思ったほど緊張はしなかったのですが、それでも細かいミスが出てしまい、悔いが残る演奏になってしまいました。結果として入賞することはできず、残念ですがさわやかな悔しさ、と言う不思議な感覚です。また、そんな演奏でしたが、たぶんミスした以外のやりたかったことを評価していただけたのでしょう、奨励賞と言う形で賞をいただくことができ、そこは素直に嬉しいです。

そもそもなぜこのタイミングでコンクールにエントリーしたのか、と言う自分語りをさせていただきたいと思います(興味がない?いやいやここは自分のブログだし別にいいよね・・)。

ギター教室で本格的にギターを習い始めたあと、周りにはコンクールに挑戦する人が少なからずいらっしゃいました。ただ、私は「自分の音楽」とは何か、と言う問いに答えることができない、と言う思いがありコンクールへ出場することができませんでした。先生に教えてもらったことをやっている、指摘されたところを修正しているだけだと、そこに自分の音楽はあるのだろうか、と言う気持ちです。

それからもギターを続け、自分らしい音楽、自分がしたい表現、と言うものがおぼろげにも見えてくると、今度はそれを認めてほしい、いい結果がほしい、と言った欲が芽生えてきて、また踏ん切りがつかなくなってしまいました。評価されないことが怖い、と言うこともできるかもしれません。そうこうしているときに、一緒に飲みに行っていた後輩のU君に「何ぐだぐだ言ってんすか、やりましょうよ!」と言われ、確かにやらなきゃ始まらん!とこの年になってようやく初挑戦したのです。

結果は、最初に述べたように入賞は叶わずの奨励賞、と言うことでした。結論から言うと、挑戦してよかった、と思います。そして、もっともっといい演奏に挑戦したくなりました。ゲストの谷辺昌央さんや本選に挑戦する方たちの演奏もすごく刺激になりました。難曲や大曲に取り組むハードルは相変わらず高い、と言うのが本音ですが、でも、それでも、自分のアプローチでもっと人の心に何かを訴える演奏ができるのでは、と、課題とともに自分への期待も持つことができました。そして、それが自分らしい音楽、と胸を張って言えるのでは、と思います。また、来年に向けて頑張ります。

2016.7.3 麻尾佳史

PS:
運営/審査の先生方、見に来てくれた友人、一緒に演奏した参加者の方々、みなさまお疲れ様でした、ありがとうございました。

普段はこういうお礼の言葉は、ブログを書く際に自然と出てくる、あるいは出てこなくても書くようにしているつもりですが、今回は自分のことでいっぱいいっぱいだったようで、初回の更新時に書くことができていませんでした。
なんだかんだで、やっぱり常の心とは少し違ってしまっているようです^^; やっぱり悔しいのかな。w 来年また頑張るぞー。


社会人になって丸10年が経ちました

最近仕事がかなり忙しく、あまりブログを更新する時間がありません。と言うものの、ぼちぼちやっております。

ギター関係としては、3月と6月(と言うか昨日)に1回ずつ、友人の結婚式で余興の演奏をさせてもらいました。大学を卒業して社会人になり、丸10年が経ちました。結婚式で久しぶりに友人達に会うと、それぞれの過ごしてきた10年間の歩みに、自然と思いをはせてしまいます。仕事に、プライベートに、色々なことがありましたね。

ことギターに関しては、「忙しさを理由にギターを止めることをしたくない」と思ってギター教室に通い始めたのが大学4回生のときでした。10年以上前になります。思うようにかないことが多い中で、継続は力なり、を続けられていること、そんな趣味を友人の節目に届ける機会が得られていることは純粋に嬉しく、誇れることかなぁと思います。

何というわけではありません、思うところを徒然記載しただけになりますが、久しくブログ更新できてなかったのでアップしました。こんな感じで、ぼちぼち元気に(?)やっています。今後とも宜しくお願い致します。
プロフィール

あしゃお

Author:あしゃお
名前:麻尾佳史
住所:兵庫県宝塚市
年齢:昭和56年生まれ

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