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あるタンゴ弾きへの哀歌

先日自分の演奏紹介をした あるタンゴ弾きへの哀歌 の私の解釈、およびレッスンで教わったことを書きたいと思います。

I.CONFUSETA(困惑)
・出だしでは「ラソレ」「ドシファ#」「シラソ」の三つの旋律が、それぞれ拍の先頭が重なるように現われる。これは、ピアソラの死を聞いた作者の困惑・動揺が表現されている。感情を整理できない頭の中を様々な想いが去来するため、旋律に重なりが生まれている。5/4拍子になる部分も同様の感情の揺れ。
・10小節目のハーモニクスは追悼の鐘の音
・11小節目の3拍目のファ#も、二分音符で音を伸ばすことから、ハーモニクスと同様に鐘の音を意識する。
・18小節目のピアノにはsub(スビト=急に)がついていることに注意。困惑の感情を表現するため、前小節のクレシェンドから、本当にいきなりピアノにする。聞き手に、「意外さ」を与えることが重要。
・上記と同じく、困惑を表現するため、理由により、1楽章CONFUSETAでは、ピアノやフォルテなどは意外さを伴うように演奏する。聞き手が音の行き先を予測できるような演奏は避ける。
・30小節目のTempo Iは、曲の冒頭のテンポではなく12小節目からのテンポにする。
・曲の最後の方では、単旋律でリズムが取りづらいが、拍を適当にしないよう気をつける。1楽章(困惑)から2楽章(悲しみ)に向けてクールダウン

II.MELANCOLIA(悲しみ)
・ピアソラを意識した作品であることから、この楽章で指示がないところも1,4,7拍目のアクセントを常に意識する。
・旋律が展開せず繰り返しになるのは、悲しみに包まれて感情が展開しないため。
・13、14小節目で同じフレーズが繰り返されるのは上記の象徴。「なぜ?」と言う問いかけ(13小節目)に対して答えは得られず、同じ「なぜ?」と言う問いかけのみが宙を彷徨って返ってくる。
・15小節目のハーモニクスは、1楽章と同じく追悼の鐘。13小節目など同じ作りになっている箇所の低音は、ハーモニクスになっていなくても同じ想いで演奏する。
・41小節目からのPiu mosso(今までより早く)から、ピアソラ節が想起される。ただし、悲しみにくれている中でのピアソラの想い出なので、急な展開にしないよう気をつける。前後とのつながりを切らず、徐々にテンポを早くする。同様に、54小節目のTempo Iも、急にテンポを戻すのではなく、徐々にゆっくりにして、気がついたら最初の旋律に戻っていた、くらいにする。
・1,4,7のアクセントに注意。
・最後の和音は、ピアソラに対するコラール
・61小節目は指使いをソ:4 ド:3にすると、62小節目への展開が楽。

III.EPILOGO
・ピアソラっぽく。1,4,7を意識する。8分音符で音を詰めない。
・特にモチーフとするならば、天使の死。43小節目からの和音などは、天使の死(ベニーテス編)のじゃかじゃか部分で使われる和音と同じ構成。
・半音の衝突をしっかり聞かせる(ソ#とラや、ラ#とシなど)。
・6小節目ピアノsubはしっかりと。
・13小節目でかき鳴らした後、14小節目では落ち着きを取り戻す。気品を出す。
・21小節目からは、調がGメジャーにも関わらず、シ♭が多用されGマイナーの響きとなる。24小節目のシ(ナチュラル)でようやくGメジャーに明るく落ち着くのを感じる。
・同様のことは、50小節目からのEメジャー:Eマイナーでのソ・ソ#の扱いでも言える。
・29小節目からは、間を詰めないように。
・最後のバルトークピチカートで、ピアソラの死を再認識。1楽章(困惑)や2楽章と違い、ここで初めて死の事実を受け入れる。
・レッスンではリズムに関してのアドバイスが圧倒的に多いのだが、ここで言葉で上手く表現できないのが残念と言うか情けないというか・・。

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Author:あしゃお
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住所:兵庫県宝塚市
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