武井荘さんのトレーニング理論

武井荘さんと言う方をご存じでしょうか?
百獣の王を目指してトレーニングをしているタンクトップの芸能人です。あらゆる動物との戦いを想定したシミュレーションをしているとか、一日45分しか寝ないとか、もうこの時点でそう言うキャラで売っている人なんだな、と言うある意味色眼鏡で見ていました(失礼)。

ところが、先日新聞に載っていたインタビュー記事を読み、トレーニングや運動競技に関してはかなりの理論派であると知りました。

実は武井さんには競技歴たったの2年半で陸上十種競技で全日本チャンピオンになった経歴があります。そんな彼のアプローチは、「自分の体を自分の思い通りに動かすための練習」と「体自体のトレーニング」を徹底的に行い、個々の競技練習の時間を省く、と言うものだったそうです。

十種競技を全ての種目まんべんなく練習するには、通常の方法だと多くの時間とそれに耐えうる体力が必要です。それでは競技歴の浅い彼には勝ち目はない。そこで思考法を変え、「思い通りに動く体」を手に入れることで十種いずれにも対応する、と言うアプローチを取り、実際にみごと優勝してみせたと言うことです。(むしろ、彼の理論を利用して浅い競技歴で結果を残すには、種目の多い十種競技がむいていると考えた、と言った趣旨の発言もあるようですね)

武井さんはテレビでは色んな意味で突き抜けたキャラをされてますが、おそらく相当頭のいい人なんでしょうね。これはすごい方法論です。そして、これはもちろんギターにも応用ができる、と言うよりむしろ応用させなければいけない話だと思います。



似たような話だと、以前にギタリスト松下隆二先生から伺った次のようなエピソードがあります。公開レッスンを受講時に、松下先生が初見の楽譜をあっさり(しかも当然のように練習してきた私より上手に)弾くので、「すごいですねぇ・・」と尊敬と嫉妬の発言をしたところ、松下先生はにこっと笑って、「指が運指のパターンを覚えてしまっているので、楽譜を見てどこで運指をとるかさえ決めてしまえば、もう弾けてしまうんです。便利でしょう」とおっしゃられました。「あぁ、なるほど」と納得したものの、それができないから苦労するんですよ、と言う気もしましたが。(ちなみに、こう言うある種の自慢のような話をさらっとされて、それが嫌みにならないのは松下先生の人徳だよなぁ。と別なところでも羨ましく思います。w)

その時の私は、「あぁ、練習曲や古典を散々練習すればいつかこのような境地に達するのかなぁ」と思ったものでした。が、今思うと、先生のアプローチはその一歩先を行かれていたのかも知れませんね。すなわち、「こう押さえよう、と思えばその通り押さえられるための指」を獲得しているのかも知れません。これなら、「運指を決める」「曲想を決める」の二つをするだけで、個々の曲に対する練習をほとんどすることなく演奏することが可能になります。

私は相変わらず基礎練や練習曲があまり好きではないのですが(好きな練習曲はありますが、それはその曲がたまたま好きなだけであって、「練習曲が好き」と言うのとは違う)、無駄を省いて演奏の質を上げられるようにこのアプローチはぜひ取り入れていきたいと思います。

ただし、本当に好きな曲は「演奏していて楽しい、気持ちいいから弾く」からするのであって、「練習したいから弾く」のではないところは問題ですね。極端な話、仮に練習時間ゼロで完全に弾けるようになったところで、好きな曲はやっぱり演奏したいですから^^;



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SPECIAL THANKS

佐久間正英さんが、癌を患い余命が長くないそうです。

佐久間さんを知らない方のために簡単に紹介すると、私の大好きなバンドGLAYのプロデューサーです。他にもJUDY AND MARYやTHE BLUE HEARTS、BOOWYなど彼のプロデュースしたミュージシャンは非常に多く、音楽の一時代を作ったと言っても過言ではないと思っています。

そんな彼が、長くて今年いっぱい持たないかも知れない、と言うことを自信のブログで公表しています。佐久間さん自身の中では気丈に整理をつけて、冷静に受けとめられてはいられるようです。ですが、そんな中にも、心の葛藤が見え隠れする次の言葉に、私は涙が出てしまいました。(カギ括弧内引用です)

「いつ死ぬかはわからない、でも確実にその死は一歩一歩近づいて来る …と思うと、実はそれは誰にでも当てはまる当たり前のことでしかない。自分の余命はそういう意味ではみんなとあまり変わりはない。そんな風にも考えた。癌などと言う厄介な病気になってしまったが、冷静に思えば突発的病気や事故等に会うよりは、人生を振り返ったり改めて考えたり、大切な人たちの事を思ってみたり、身辺整理の時間を持てたり、感謝の心を育てられたり。案外悪くはないのかもしれない。」

(中略)

「やりたいこと、やらなければならないこと、やりかけたこと、守りたいモノ・人、伝えたかったこと・想い…がたくさんある。それらをどうしたら良いのか、未だに皆目検討はついていない。」



実は今日は、久しぶりに大学時代のクラブ仲間と集まって飲んでいました。
もう子どもがいる友達、新婚の友達、仕事で東京に転勤した友達、皆がそれぞれの人生を歩んでいます。
みんなの近況の中に思い出話・馬鹿話も加わり、楽しい時間でした。私自身も、そんな仲間に囲まれ、また結婚もし子どもにも恵まれた。
そんな当たり前を、有り難い仕合わせだと言うことに感謝し、またいつ何があっても後悔しないように生きていきたい、と思います。

GLAYの音作りは大好きで、その音が私の胸をかきむしるんです。そのように"1音で世界を変えたい"と言うのが、クラシックギターを続けている今の目標の一つです。
そんな、音楽人生の目標を与えてくれたGLAYと佐久間さんが、今また私に、悔いのない人生の大切さを教えてくれているようです。

大切な人のことを思っているか。やりたいことはわかっているか。伝えたいこと、想いは遺していないか。


最後に今日の日記のタイトルについて、"SpecialThanks"は、GLAYのなかでも私の特にお気に入りの曲のタイトルです。出だしのベース音を聞くだけで、少し気だるく暑さの残る、でも懐かしいあの頃に私は連れて行かれます。そんな、人をどこかにさらっていく音楽が私はしたいんです。

私に音楽人生の目標を与えてくれて、そして今また私に大切なことを気付かせてくれて、本当にSpecialThanksです。佐久間さん。

手術が無事に終わること、心から祈念いたします。きっと元気に戻って来てください。

健康第一

先日、ギタリストの村治佳織さんが舌腫瘍のために長期休養に入られるとの発表がありました。
村治さんほどのトップで活躍されている方が長期休養に入るというと、周りに与える影響はとても大きいと思うのですが、今回その決断をくだされたということが事の深刻さを物語っているように思います。

村治さんは以前にも右手神経麻痺で二度療養されたことがありますが、その後復帰して素晴らしい活躍をされていますので、今回も早期の回復とその後の活躍を祈念するしだいです。

ギタリストのニュースと言いますと、ギタリストの稲垣稔さんも6月末に逝去されたと聞きました。
私が初めて稲垣さんを知ったのは、たまたま遊びに行った他大学の部室にあった一枚のCDでした。そのCD(今調べると"REVERIE"だったようです)に収録されていたサウダージのかっこよさと、クレンジャンスの曲の美しさに感動したのを覚えいます。特に、クレンジャンスの「二つのワルツ」と「カプリチオ(レニャーニ讃)」は今でも私の大切なレパートリーとして弾き続けています。
関西で活躍されるギタリストの方なのに、クレンジャンスについて教えてもらうどころか、1度しか直接演奏を聴く機会を持てなかったのが悔やまれます。今はただただご冥福をお祈りするばかりです。

たまたま悲しいニュースが続いてしまったギター界ですが、こう言う悲しい思いからも目を逸らさず受け止めることで、また新しい音楽に続いていくのではないでしょうか。私もアトピーが悪化したときの経験があるからこそ、いまは健康であることの有難さを噛みしめています。また、そう言った経験も、音楽の幅への昇華していきたいと思います。

まずは、最近弾けていなかったレニャーニ讃を、稲垣さんに捧げられるくらいに練習しましょうかね。。

※カプリチオ(レニャーニ讃)は、稲垣さんの公式サイトだとグラナドスとなっていますね。楽譜にFrancis Kleynjans のOpus120と書いていますし、メロディーも明らかにクレンジャンスのそれなので、これは稲垣さんのサイトの単純ミスでしょうか。。
プロフィール

あしゃお

Author:あしゃお
名前:麻尾佳史
住所:兵庫県宝塚市
年齢:昭和56年生まれ

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