傾向と対策② 第42回ギター音楽大賞 一般部門 演奏曲目

※この記事ではコンクールに関する少し繊細な部分に触れることになりますが、入賞された方はもちろん、入賞を逃された方/審査員/運営等すべての方への非難は一切目的としていないことをご理解いただいたうえでお読みいただけると大変ありがたく存じます。※

前回の記事に引き続き、第42回ギター音楽大賞 一般部門に出場された方の演奏曲目を下記にまとめます。この記事から訪問された方は、もしよろしければ前回の記事を軽くお目通しいただいた上で本記事をご覧いただけるとありがたいです。

第42回ギター音楽大賞 一般部門 出場23名
〇入賞者および演奏曲目(氏名の前の数字は演奏順を示す)

金賞  15. 田中菜月さん: マルボローの主題による変奏曲 F.ソル
銀賞  10. 内藤弥頼さん: 大聖堂より第二楽章、第三楽章 A.バリオス
銅賞  7. 小島晴子さん: 3つのスペイン風小品より パッサカリア J.ロドリーゴ
奨励賞 9. 岩松知宏さん: 5つのバガデルより第1番 W.ウォルトン
奨励賞 8. 麻尾佳史: アッシャーワルツ N.コシュキン

以下、他の演奏曲目
この道 I.サビオ
25のエチュードより第24番、第25番 Op.60 M.カルカッシ
BWV1000 フーガ J.S.バッハ
ソナチネより第一楽章 F.M.トローバ
リブラ・ソナチネ 第三楽章 フォーコ R.ディアンス
プレリュード第5番 H.ヴィラ=ロボス(2名)
そのあくる日 R.ゲーラ
大聖堂より 第三楽章 A.バリオス
ワルツ第4番 Op.8-4 A.バリオス(3名)
プレリュード第1番 H.ヴィラ=ロボス
スペイン舞曲第10番 E.グラナドス
12のプレリュードより第1番 M.M.ポンセ
ドビュッシーの墓のための讃歌 M.デ.ファリャ
愛の歌 J.K.メルツ
天使の死 A.ピアソラ

今回は、ヴィラ=ロボスにバリオスのド定番曲での複数エントリーが多発し、奏者も審査員の方も戸惑われたのではないかとお察しします。そんな中で王道の名曲が金銀銅にずらり並ぶことで、裏付けのある解釈と表現はきちんと評価される、ということが示され、奏者にとっても審査員の方にとってもよかったのではないでしょうか。逆に私は前41回を踏まえた結果「アッシャーワルツ」と言うちょっと飛び道具的な曲を選んでしまったので、なんだか悔しさや申し訳なさ(誰にだ・・)でちょっともやもやが残りました。傾向と対策するんじゃなかった・・?まぁ、でも大好きで思い出も思い入れもある曲なので、しっかり向き合うことができてよかったです。コンクールに出てみて、いつも以上に一つの楽譜を繰り返し見つめ返し考えることができることは大きな意義だと思うようになりました。
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傾向と対策① 第41回ギター音楽大賞 一般の部 演奏曲目

※この記事ではコンクールの少し繊細な部分に触れることになりますが、入賞された方はもちろん、入賞を逃された方/審査員/運営等すべての方への非難は一切目的としていないことをご理解いただいたうえでお読みいただけると大変ありがたく存じます。※

何ごとも挑戦を伴う際には、そのための傾向と対策は必要かと思います。ギターに関する私の最近の挑戦はコンクール出場でして、この二年は地元関西で開催されているギター音楽大賞の一般部門に参加しました。

コンクールで何を弾くか、と言うのはおそらく誰にとっても大きな課題かと思います。まして、ギター音楽大賞の一般部門は課題曲なしの自由曲のみです。一社会人にとって、課題曲なしで自分の得意曲のみに時間をかけ出場できるという大きなメリットはあるものの、「何を演奏するか」の影響が大きくでてしまうことは一つのデメリットでもありますね。

音楽と言う数値化されない土俵で順位付けをするにあたって主観を完全に排除することはできないとは思いますが、音楽を志すものとして、またコンクールに出場する一応募者として、誠意をもって運営されるコンクールでは公平性や客観性を担保するような努力が続けられていると信じたいところです。信じたいところですが、、そういった話とは別次元で、コンクール映えする/しない曲と言うものは存在すると思います。また、それはここのコンクールの位置づけや審査員の構成によって変わるでしょう。

と前文が長くなったところで、、ギター音楽大賞の公式サイトでは一般部門の演奏曲が記載されていないようですので、当日配布されているパンフレットから演奏曲をまとめたいと思います。テクニックか歌心か、古典か現代か、有名曲かマイナー曲か・・などなど、今後出場を検討されている方がいらっしゃれば、参考にどうぞ。

第41回ギター音楽大賞 一般の部 出場22名

〇入賞者および演奏曲目(氏名の前の数字は演奏順を示す)
金賞  21. 今津彩子さん: ドン・フリアン M.D.プホール
銀賞  7. 土屋和彦さん: 「あるタンゲーロの死に寄せる哀歌」よりコンフセータ・エピローグ M.D.プホール
銅賞  9. 山元至さん: 天使のミロンガ A.ピアソラ
奨励賞 20. 高橋政一さん: ホ短調の舞曲 J.モレル
奨励賞 14. 麻尾佳史: カプリコーンの夢 R.ディアンス

以下、他の演奏曲目
プレリュードNo.1 H.ヴィラ=ロボス
ワルツ Op.8-3 A.バリオス
プレリュード、ジーグ BWV996より J.S.バッハ
ダンサ・ブラジレイラ R.ジナタリ
アラビア風奇想曲 F.タレガ
フーガ BWV1001 J.S.バッハ
ワルツ Op.8-4 A.バリオス
ベネズエラ風ワルツNo.3 A.ラウロ
「ヴィラ=ロボス讃歌」よりⅢ.郷愁のアンダンティーノ、IV.トゥフー R.ディアンス
11月のある日 L.ブローウェル
母の涙 J.ケイロス
「水色スカラー」よりI.プレリュード II. 間奏曲A 吉松隆
ガヴォット・ショーロ H.ヴィラ=ロボス
パスクィーニのトッカータ L.ブローウェル
ブエノスアイレスの冬 A.ピアソラ
椿姫の主題による幻想曲 F.タレガ
エチュード Op.35-22 F.ソル エチュードNo.1 H.ヴィラ=ロボス

※演奏者のレベルを除外して、曲だけに注目した場合の放言。技術や表現力が拮抗していて、選曲が大きな影響を与えていると仮定すると、細かい表現力や一音一フレーズに対する解釈よりは、全体の方向性や躍動感を前面に出した(出しやすい)曲が上位入賞している傾向があるように感じます。奏者聴者ともに楽譜を理解していることが前提の曲よりも、知っている人だけでなく詳しく知らない人にも曲のエッセンスをしっかり伝えられる曲(演奏)の方が評価された可能性はありますね。

バーで演奏してきました。

先日、友人にクラシックギターBarに誘われましたので、行ってきました。顔見知りの後輩ギタリストたちの演奏も楽しめましたし、私も演奏させてもらい充実した時間を過ごすことができました。

他の方の演奏は刺激になりますし、自分の立ち位置や方向性を確認するのにいい機会になります。今回も、他の方の演奏が楽しかったのと同時に、自分のやりたいことに自信を深めることができました。

で、もう一つの収穫がありまして。訪れたBarが面白いところで、「日替わりマスター制」と言うのを取り入れていました。決まった研修(説教バーと呼ばれるそうです笑)を受講すれば、シフト空きのある日に誰でもマスターになることができ、自分色のBarを開くことができる、というものです。

今回は、その中の企画の一つで「クラシックギターBar」が企画されたということでした。他にはみんなで脱出ゲームをしたりボードゲームをしたり、浴衣を着て集まったりと色々なコンセプトのBarとして開かれているようです。

私もいつの日か、ギターを聞きながら/弾きながら、まったりコーヒーとお酒を楽しめる店を開きたいなぁ、なんて夢を持っています。ので、このお店はすごく楽しそうにうつりました。何か機会があれば、私も使わせてもらおうかな。と思ったりします。

備忘:演奏曲
・サウダージ第三番(ディアンス)
・Summer(久石譲、田嶌道生編)
・Simple Song(佐藤弘和)
もっと弾きたかったけど、別件もありあまり長いできなかったのが残念でした・・。

第41回ギター音楽大賞

本日7/3、門真市ルミエールホールにて第41回ギター音楽大賞が開かれました。私はリベラル部門一般の部にエントリーし、奨励賞をいただくことができました。

リベラル部門と言うことで、課題曲の課される大賞部門とは異なり自己申請の曲を演奏します。私は、Roland Dyens作曲の「カプリコーンの夢」を演奏してきました。思ったほど緊張はしなかったのですが、それでも細かいミスが出てしまい、悔いが残る演奏になってしまいました。結果として入賞することはできず、残念ですがさわやかな悔しさ、と言う不思議な感覚です。また、そんな演奏でしたが、たぶんミスした以外のやりたかったことを評価していただけたのでしょう、奨励賞と言う形で賞をいただくことができ、そこは素直に嬉しいです。

そもそもなぜこのタイミングでコンクールにエントリーしたのか、と言う自分語りをさせていただきたいと思います(興味がない?いやいやここは自分のブログだし別にいいよね・・)。

ギター教室で本格的にギターを習い始めたあと、周りにはコンクールに挑戦する人が少なからずいらっしゃいました。ただ、私は「自分の音楽」とは何か、と言う問いに答えることができない、と言う思いがありコンクールへ出場することができませんでした。先生に教えてもらったことをやっている、指摘されたところを修正しているだけだと、そこに自分の音楽はあるのだろうか、と言う気持ちです。

それからもギターを続け、自分らしい音楽、自分がしたい表現、と言うものがおぼろげにも見えてくると、今度はそれを認めてほしい、いい結果がほしい、と言った欲が芽生えてきて、また踏ん切りがつかなくなってしまいました。評価されないことが怖い、と言うこともできるかもしれません。そうこうしているときに、一緒に飲みに行っていた後輩のU君に「何ぐだぐだ言ってんすか、やりましょうよ!」と言われ、確かにやらなきゃ始まらん!とこの年になってようやく初挑戦したのです。

結果は、最初に述べたように入賞は叶わずの奨励賞、と言うことでした。結論から言うと、挑戦してよかった、と思います。そして、もっともっといい演奏に挑戦したくなりました。ゲストの谷辺昌央さんや本選に挑戦する方たちの演奏もすごく刺激になりました。難曲や大曲に取り組むハードルは相変わらず高い、と言うのが本音ですが、でも、それでも、自分のアプローチでもっと人の心に何かを訴える演奏ができるのでは、と、課題とともに自分への期待も持つことができました。そして、それが自分らしい音楽、と胸を張って言えるのでは、と思います。また、来年に向けて頑張ります。

2016.7.3 麻尾佳史

PS:
運営/審査の先生方、見に来てくれた友人、一緒に演奏した参加者の方々、みなさまお疲れ様でした、ありがとうございました。

普段はこういうお礼の言葉は、ブログを書く際に自然と出てくる、あるいは出てこなくても書くようにしているつもりですが、今回は自分のことでいっぱいいっぱいだったようで、初回の更新時に書くことができていませんでした。
なんだかんだで、やっぱり常の心とは少し違ってしまっているようです^^; やっぱり悔しいのかな。w 来年また頑張るぞー。


「松下隆二とギターの仲間たち」に出演させていただきました

以前のブログで告知させていただいた、1/24に守口で開催された「松下隆二とギターの仲間たち」コンサートに出演してきました。

重奏の楽しさを感じながら、気持ちよく演奏させていただくことができました。友人が何人か見に来てくれ、それだけでも嬉しかったところに、サプライズで花束までいただき、たいへん感激しました。

今回の演奏にあたり、打ち合わせ(と言う名の飲み会・・)の中で松下先生がおっしゃってくださった言葉があります。
30代、40代となると仕事も忙しくなり、、また結婚して子供もできて、、そういった中でギターを続けるのはなかなか難しい。そんな中でも、ギターを続けていいんだ、続けられるんだ、と言う姿勢を見せるのはプロのギタリストにはできない、愛好家のみなさんにしかできないことなんですよ。と。(今気づきましたが、この愛好家と言う言葉はいいですね。プロ/アマと言う区別、と言うか免罪符はよくないですね)
松下先生が今回のコンサートの第一部で、愛好家とのギターデュオと銘打って演奏会を企画された思いの中には、きっとそんな「ギターは続けられる」と言うメッセージがあったのだと思います。

もし昨日の演奏が、どこかで誰かがギターを始める、続けるきっかけになればこんなに嬉しいことはありません。
また、このような演奏機会をいただくことを、私自身がギターを続けていくためのきっかけにもしていきたいと思います。
これからも、何とかギターを続けて、もっとうまくなります。
お越しくださった方々、声をかけてくださった松下先生、高橋さん、運営の井谷先生、皆様本当にありがとうございました。

麻尾

松下先生コンサート写真

DSC_0155.jpg
プロフィール

あしゃお

Author:あしゃお
名前:麻尾佳史
住所:兵庫県宝塚市
年齢:昭和56年生まれ

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